Shopifyの口コミ評判は?決済手数料やメリット・デメリット
カナダ発のECサイト制作サービスのShopify(ショッピファイ)は、世界175か国で使用されているグローバルなサービスです。充実した機能と、オリジナリティあふれるショップを作れる拡張アプリなど、大手企業も愛用している実績のあるサービスです。
そんなShopifyのサービスについて、口コミ評判や主な機能をまとめました。実際に導入しているショップの事例も紹介しているため、ECサイト作りの参考にしてはいかがでしょうか。
Shopifyのサービス概要
サービス名 | Shopify(ショッピファイ) |
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ユーザー数 | 世界175か国で数百万の個人ビジネスが利用流通総額は4,960億米ドルを突破 |
主な出店事例 | ファッションインテリアコスメ文房具食品ペット用品 |
初期費用 | 無料 |
月額使用料 | ベーシック:25ドルスタンダード:69ドルプレミアム:299ドル |
決済手数料 | ベーシック:日本3.4%・海外3.9%・JCBオンラインクレカ4.15%スタンダード:日本3.3%・海外3.85%・JCBオンライン4.1%プレミアム:日本3.25%・海外3.8%・JCBオンライン4.05% |
サービス利用料 | なし |
支払い方法 | クレジットカード、コンビニ支払い、SBペイメント、Shopifyペイメント、キャリア決済、PayPal、GooglePay、Apple Pay、Meta Pay、Amazon Pay、Shop Pay、KOMOJU、NP後払い、atone |
デザインテンプレート数 | 70種類以上(有料あり) |
最低利用期間 | なし(※14日間の無料お試し期間あり) |
Shopifyはカナダ発のECプラットフォームです。世界で175か国が利用しており、ネットショップ開設サービスの中でも世界最大規模クラスと言われています。
国内外の人々をターゲットに販売できるため、世界規模でビジネスを展開したい企業や個人のオーナーに注目されています。月額利用料はベーシックプランの25ドルが最安値で、14日間の無料お試し期間が用意されています。
また、日本国内、海外、JCBオンラインクレジットカード決済、さらにプランごとで同じ商品でも決済手数料が変わるところもShopifyの特徴です。
Shopifyのプランの詳細は、次の公式サイトをチェックしてみてください。
Shopifyのいい口コミ評判・メリット
- 低コストでECサイトを一から作れるのではじめやすい
- サイトの拡張機能が充実していてオリジナリティのあるショップページが作れる
- HTMLなどの専門知識がなくてもデザイン性が高いサイトを作れる
- サポートはメールのみですがレスポンスが早くスムーズに問題解決できた
- 多言語・他国通貨に対応していて世界に向けたECサイト作成に便利
Shopifyは日本だけでなく世界に向けてビジネスをしたい人に注目されているサービスです。HMTLなどの本格的な知識がなくても、直感的な操作によっておしゃれでデザイン性の高いサイトを制作できます。
また、拡張性が高く、足りないと思った機能を簡単に追加できるところも、良い口コミで多くみられました。いい口コミをもとに、Shopifyならではのメリットをくわしく見ていきましょう。
海外販売に最適化した越境ECサイトが作れる
Shopifyは海外販売に挑戦したい人に人気のサービスです。プランはベーシック、スタンダード、プレミアムプランの3つが用意されており、ベーシックは1~2名までの少人数のECサイトの管理、運営が行えます。
国内に限らず世界中の人々が利用しており、支払い方法も海外向けの為替、クレジットカードやオンライン決済が充実しています。さらに多言語対応として、ベーシックプランから言語翻訳のサービスを選べます。
さまざまな国の購入者に合った翻訳言語を指定できるため、国外に向けてビジネスをはじめられます。また、価格も購入者の現地通貨に自動変換する機能もあり。現地の決済方法で、購入者が好みの支払い方を選べるため、国ごとに決済方法を細かく指定する必要がありません。
充実の拡張アプリで自分好みに機能をカスタマイズできる
Shopifyはベースのサイト機能のほか、拡張アプリを導入していくことで、自分好みに変えていけます。たとえば、InstagramやAmazonなどのほかのSNSや通販サイトとの連携も追加できます。拡張アプリの数はすでに3,000種類を超えており、続々と独自アプリが登場しています。
たとえば、ページの表示スピードの改善やレビュー表示機能、メールの新商品、再入荷の通知といった便利な機能がそろっています。常に最新のアプリが導入されており、そのときのECサイトの客層や販売している商品などに合わせて、日々カスタマイズできるところが人気です。
プロの手を借りず直感操作でおしゃれなECサイトを作れる
Shopifyのサイトデザインは、テンプレートだけで有料を含めて70種類以上あります。そのままテンプレートを導入するだけでもおしゃれなサイトを作れます。
さらにカスタマイズもHTMLなどのコード入力の必要がなく、直感的操作で変更できます。
Shopifyの悪い口コミ評判・デメリット
- 無料プランがない
- サポートがメールのみでスムーズにトラブル対応ができない時がある
- 日本語対応していない情報やアプリがある
Shopifyは無料プランが用意されていない代わりに、14日間の無料お試し期間が用意されています。14日間のうちにサイトに触れてみて、必要な機能があるのか、操作のしやすさなどをチェックしたうえで、本格的に導入するべきか判断できます。
また、24時間のメールサポートがありますが、残念ながら2022年9月時点で日本語には対応しておらず英語がメインです。Shopifyの最新情報やアプリについても英語のみで、日本語に対応していないものも多くあります。
一部英語対応のみのサービスがある
Shopifyはカナダが運営するECサイト構築サービスのため、基本言語は英語です。日本語向けに翻訳されたページも続々と増えているものの、最新情報の中には翻訳されていない英語だけのページもあります。
特に拡張アプリはまだ日本語に対応していないものも多く、英語版を見ながら導入、設定する必要があります。レビューがない海外アプリをいきなり導入することに、不安や抵抗がある人もいます。
しかし実際には直感的に操作できるものがほとんどで、基本的な操作は英語を翻訳しなくても利用できるアプリも多くあります。
メールサポートのみで日本語電話サポートに対応していない
Shopifyの基本サポートは24時間のメールのみです。対応がすばやく、すぐにトラブルを解消できたといったいい口コミも見られますが、英語の知識がなければ、スムーズにやり取りすることがむずかしい可能性もあります。
しかし、現在はShopifyJapanがあり、日本語で対応してくれるサービスが少しずつ整ってきています。Shopifyに関する質問やトラブル解決を相談できるShopifyコミュニティサービスもあり、質問やShopifyに関する知識のやりとり、コミュニティの参加ができます。
直接運営に相談しなくとも、コミュニティを通じて問題を解決できることもあり、日本人同士の仲間を増やせます。
完全にイメージ通りに作るにはHTMLの知識が必要
Shopifyはテンプレートを導入するだけでも、デザイン性が高いおしゃれなページを作成できます。しかし、本格的な装飾や個性的なサイトデザインを構築するのであれば、テンプレートだけでは表現しきれない可能性があります。
詳細を変更するにはHTMLやCSSの知識が必要です。しかし、Shopifyにはプログラミングの知識がなくても、編集を自由に行えるShogu Page Builderなどのアプリが用意されています。
一からサイト構築を変えるなど、極端な変更でなければアプリによって、各コンテンツの編集などは自由にできます。
Shopifyのショップ事例
Shopifyを使ってECサイトを運営している企業の事例をご紹介します。どのような機能を使って、どうやって販売数を伸ばしているのか、ショップごとの魅力を紹介します。
インテリアと雑貨「タンスのゲン」
インテリア、家具、DIYやペット用品、ベビー・キッズ用品まで幅広い生活用品を販売しています。豊富な商品を見つけやすいように、検索機能を充実させ、商品カテゴリを細かく設定。ほかにもアウトレット商品も多く取り扱っており、お得に高品質な家具やインテリア用品を購入できるショップとして人気があります。
また、チャット感覚でショップに質問を送れるメッセージ機能がページ左下に設定されており、購入に関する疑問をスムーズに解決して、購入を促すという充実したサポート対応も魅力です。
酒類販売の「KURAND」
全国の小さな酒蔵を中心に、オリジナリティのあるお酒との出会いを提供することを目的にした酒類販売のECサイトです。
酒ガチャというユニークなサービスを取り入れており、4~5本の人気のお酒が届けられます。豊富なお酒の中から新しい出会いを得られるような、何が届くかわからないワクワク感を楽しめます。
旬の食材を使ったお酒など、特集ページも充実しており、そこから販売につなげています。読み物サイトとして見るだけでも楽しく、特にお酒に関するマガジンが人気です。
オリジナルジュエリー販売の「CALLMOON」
一点もののオリジナルジュエリーを販売しているECサイト。デザイナーが自然の石の質感に合わせて1つ1つ手掛けたペンダントなどのジュエリーをおしゃれなモノクロ写真などで表現しています。
写真を大きく表示し、文章を最低限にした写真集のようなサイトのデザインが特徴。個性的で唯一無二の存在感から、ジュエリーを手にしてみたくなるような雰囲気が漂っています。
大きな写真をクリックして商品をカートに入れるだけの直線的な動線で、気になった商品を手軽に購入できます。
Shopifyの手数料・料金プラン
プラン名 | ベーシック | スタンダード | プレミアム |
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初期費用 | なし | なし | なし |
月額費用 | 29ドル | 79ドル | 299ドル |
決済手数料(日本のクレジットカード) | 3.4%JCBオンラインクレカ:4.15% | 3.3%JCBオンラインクレカ4.1% | 3.25%JCBオンラインクレカ:4.05% |
決済手数料(海外のクレジットカード) | 3.9% | 3.85% | 3.8% |
外部サービス取引手数料 | 2% | 1% | 0.5% |
最大アカウント数 | 2名 | 5名 | 15名 |
主な機能の特徴 | 販売チャンネル(InstagramなどのSNSでの販売)・クーポン・ギフトカード発行・カゴ落ち対策メール | 在庫のロケーション(実店舗・倉庫・ポップアップなど5つの在庫場所に割り振れる)・無制限の連絡先登録数 | 外部サービスの計算済み配送料の表示・関税と輸入税の計算機能・市場別カスタム価格設定 |
こんな人におすすめ | 初めて越境ECサイトを作ってみたい人・個人オーナー | ネットショップの売上が安定してきた人・複数のスタッフでECサイトを運用したい人 | ショップの運営を効率化したい・レベルが高いデータ分析をしたい |
Shopifyはプランによって、利用できるアカウント数が違います。ベーシックは2名までの小規模ですが、プレミアムになると最大15名までアカウントを利用できるため、運営を効率化できます。
また、Shopify ペイメントを利用する場合は、Shopifyペイメントを通した支払い方法とPayPal Express Checkoutは取引手数料がかかりません。
Shopifyペイメントは、主な決済サービスでShop Pay、Apple pay、Google payのほか、MasterCard、Visa、JCB、Americanexpressのクレジットカードに対応しています。
ShopifyにはプラスワンのShopifyPlusがあります。これは通常のプレミアムまでのプランでは利用できない機能があり、より詳細なサイト分析や外部サービスでの自動送料計算機能といった、幅広い外部サービスに対応しています。
Shopifyでネットショップを開設する方法・流れ
Shopifyでネットショップを開設するまでの流れをご紹介します。
- Shopifyの公式サイトにメールアドレスを入力して「無料体験をはじめる」をクリックする
- メールアドレス・パスワード・ストアの名前・ストアURLを入力する
- アンケートに答える
- 管理画面のオンラインストアから「テーマ」を選ぶ
- 「セクションを追加」でページデザインの順番を入れ替える
- 商品管理→すべての商品→商品を追加するでタイトル・商品画像・説明を入力する
Shopifyは14日間の無料お試し期間があり、どのプランを選んでも14日間は料金がかかりません。メールアドレスを入力後、パスワードとストア名、ストアURLを入力し、アンケートに答えるだけで、すぐにストアの管理画面が表示されます。
管理画面は左側にメニューがあり「商品管理」から「商品の追加」を選び、必要な情報を入力しましょう。画像、価格設定、在庫数、配送方法、ジャンルなどを入力します。無料で利用できるテーマも充実しており、細かくカスタマイズもできます。
Shopifyはこんな企業・個人事業主におすすめ
- 一人オーナーでECサイトをはじめてみたい
- 大企業で本格的に越境ECサイトを作りたい
- HTMLやCSSの知識がなくてもおしゃれなサイトを作りたい
- 低コストでECサイトを導入したい
- 外部連携サービスが充実しているサイトを選びたい
Shopifyはプランが3つに分かれており、事業規模、売上に合わせて自由に選べます。ベーシックは1人からスタートでき、プレミアムになると15名までアカウントを利用できるため、大規模な運営もできます。
特に海外に向けたECサイトの運営に向いており、多言語、各国の通貨、海外の発送に対応しているところが大きな魅力。グローバル展開を考えており、海外に向けて商品を売り込みたい人は、ぜひShopifyに登録してみましょう。