PayPayフリマ「価格の相談」機能を解説!購入者・出品者のやり取りの流れ
本記事では、PayPayフリマの機能「価格の相談」について解説します。
「価格の相談」とは、出品された商品に対して値下げ交渉を行うことができる機能です。とても便利な機能ですが、交渉可能な価格や再交渉の制限など、数々のルールが存在しています。「値下げ交渉してみたいけど難しそう」「どんな対応をすれば失礼に当たらないか知りたい」など、お悩みの人も少なくないのでは。
本記事では、値下げ交渉初心者の購入者でもトライできる価格相談の流れや、やり方はもちろん、出品者側の設定方法なども徹底解説。「価格の相談」を有効に利用して、PayPayフリマでの取引を効率的に行いましょう。
PayPayフリマの「価格の相談」機能とは
「価格の相談」とは、購入希望者が出品者に対し、価格の値下げ交渉を行うことができる機能です。「どうしても欲しいけど、もう少し安くならないかな」など価格的な理由で購入を悩んでいる商品について、出品者に希望の金額を提示することができます。
フリマアプリ・メルカリの場合、「価格の相談」機能はなく、価格の交渉はコメントで行われます。コメントでの値下げ交渉は全ユーザーに見えてしまうのに対し、「価格の相談」の内容は出品者・購入者の双方にしか閲覧できません。
またメルカリでは交渉成立後、その購入者以外が間違えて購入しないよう、専用ページを作る必要があります。しかしPayPayフリマの場合、交渉成立後に新たにページを作る必要がないので、値下げ交渉初心者の出品者・購入者にとっておすすめの機能です。
「価格の相談」には、このようなルールや規制があります。
すべての出品商品に適用される
「価格の相談」機能は一部を除く全ての出品商品に標準設定され、オフにすることはできません。積極的に値下げ交渉を受け付ける場合、出品時に「価格の相談を気軽に受ける」をオンにすることで「値下げ歓迎中です!」と表示され、商品を早く売り切ることに繋がる可能性があります。
しかし、ヤフオク!から出品された商品については「価格の相談」ボタンが表示されなかったり、押せなかったりする場合があります。商品ID横に「(ヤフオク!)」と書かれた商品は「価格の相談」非適用の対象なので、「欲しい商品があるのに、価格の交渉できないのは何で?」と疑問に感じた場合は、商品ページをチェックしましょう。
販売価格の80%未満の価格は値下げ交渉できない
値下げ交渉は購入者にとって、欲しい商品を安く購入できるチャンス。しかし、PayPayフリマでは値下げ交渉できる価格の範囲が「販売価格の80%未満の価格は指定できない」「PayPayフリマの最低販売価格である300円の商品には価格の相談ができない」と定められているので、注意が必要です。
例えば10,000円で出品されている商品の値下げ交渉を行う場合、交渉可能な金額の範囲は8000円〜9999円という仕組みになっています。
販売価格の80%未満か否かは、自動で計算されます。80%未満の金額を入力してしまった場合、価格入力エラーが出るので、相談可能な範囲内で再び価格の相談をしましょう。
相談から24時間経つと自動的に無効になる
購入者から「価格の相談」があった場合、出品者は24時間以内に承認するか、拒否する必要があります。出品者が24時間以内に承認もしなかった場合、自動的に不成立になります。
購入者の希望価格に出品者が値下げに承認した場合、購入者は承認後24時間以内に商品を購入する必要があります。万が一承認から24時間を経過してしまった場合、前の価格に戻ってしまうので注意が必要です。
出品者から希望価格を拒否されたり、承認も拒否もなかった場合は、前回の申請から24時間以上が経過すれば再度「価格の相談」を行うことが可能になります。
交渉価格は取引相手にしか表示されない
メルカリなど、コメント欄で値下げ交渉を行う場合は、出品者以外にも希望価格がわかってしまうデメリットがあります。しかしPayPayフリマの「価格の相談」の場合、自分がいくらで相談を出したのかは出品者にしかわからない仕様になっています。
同様に、他にも「価格の相談」を行っているユーザーがいる場合、そのユーザーがいくらで相談を行なっているかを知ることはできません。
「価格の相談」を行っている場合も、相談前の価格で販売は継続します。出品者が同意したかどうかに関わらず、自分以外のユーザーも元の価格での購入が可能となるので、相談中に売り切れになってしまう可能性もあります。
【購入者】PayPayフリマで価格の相談をする方法
欲しい商品を少しでもお得に購入するために必要な「価格の相談」。ここまでの説明で「値下げ交渉のルールはわかったけど、いざ交渉するとなると手順がわからなくて不安」という人も多いのでは。そこで、実際にどのような流れで申請を行えば良いのか、購入者側の操作方法や手順、留意しておくべきポイントを、初心者にもわかりやすく紹介します。
「価格の相談」から希望価格を入力する
- 商品のページにアクセスし「価格の相談」をタップする
- 希望する価格を入力する
- 「価格の相談を送る」をタップする
販売価格の80%未満の金額を希望することはできず、エラーが出る仕組みになっています。希望可能金額の範囲内で相談を行うようにしましょう。値下げの希望を出したからと言って、必ずしも承認されるとは限りません。
もし出品者から拒否された場合、前回の相談から24時間以上が経過すれば2回目の相談が可能になるので、価格を上げて再交渉するのも選択肢のひとつです。
自分以外のユーザーがいくらで「価格の相談」をしているかは見ることができませんが、何人のユーザーが相談中であるかは「価格の相談」の上に吹き出しで表示されます。相談中の人がいても相談は可能なので、積極的に提案してみましょう。
出品者が同意したら24時間以内に購入する
「価格の相談」で希望した価格を出品者が承認した場合、お知らせに「価格の相談が成立しました」と通知が届きます。希望の価格で商品を購入するには、承認から24時間以内に購入を完了させる必要があり、24時間経過後は自動的に取り消しになります。
承認を得たのにも関わらず、購入を行わないユーザーも存在します。購入しないことに対するペナルティはありませんが、出品者への失礼に当たり、マナー違反です。承認を得た場合は、24時間以内に購入を行いましょう。
値下げしてもらった商品にも、利用条件さえ合致していれば各種クーポンを利用することができます。「価格の相談」とクーポンをうまく活用して、欲しい商品をお得に手に入れましょう。
【出品者】価格の相談の確認・対応方法
PayPayフリマに出品する全ての商品は、ヤフオク!で出品された商品を除き「価格の相談」をオフにすることはできません。どの商品にも、購入希望者から「価格の相談」を受ける可能性があります。
購入希望者から「価格の相談」で値下げ交渉があった場合、出品者の「お知らせ」に通知が届きます。購入希望者が提示してきた価格により、出品者はその相談を承認するか、拒否するかを選択します。複数人から相談が来た場合の対応も含め、流れとやり方を紹介します。
価格の相談を受ける場合
購入希望者から提示された価格で販売する場合、24時間以内に承認する必要があります。承認する方法は、「価格の相談」画面の一覧で「受ける」をタップするだけ。承認から24時間以内に購入者が購入を行えば、売買成立になります。
誤って承認してしまった場合、取り消しできないので注意が必要。購入者の購入完了後、メッセージなどでキャンセルの相談をしましょう。
複数人から相談があった場合、それぞれに承認・拒否を行う必要があります。複数品の相談に対して承認を行った場合、一番早く購入を完了した人と取引が成立します。
価格の相談画面では、画面下部に「価格を変更しませんか?」と表示されます。この機能を使用して価格の変更を行った場合、相談者のみにその金額を通知するだけではなく、出品価格そのものの値段が変更されます。相談件数が多い場合、この機能から値下げを行うことも有効な手段です。
価格の相談を断る場合
購入希望者が提示してきた価格に納得がいかない場合、相談を拒否することができます。拒否の方法は、「価格の相談」画面の一覧で「受けない」をタップするだけ。相談してきた相手に対し、拒否することを通知するかしないかを選択できるため、「通知して削除する」「通知せずに削除する」のいずれかを選択し、タップしましょう。
相談から24時間が経過した場合、自動でキャンセルになります。自動キャンセルになってしまったからといって、出品者へのペナルティーはありませので、拒否予定の相談を放置・無視しても特に問題はありません。